ハウステンボスの公式ホテルの中で、最も高級と位置付けられているホテルヨーロッパ。旅行本にも、クルーザーに乗ってホテルへチェックインする優雅な光景が載っていて、泊まる前から期待していました。
今回は、1歳・3歳・7歳の子どもを連れた5人家族と、さらに、祖父母といとこ家族の合計10人で宿泊しました。実際に泊まった感想を先にまとめると、クルーザーチェックインは期待通り。一方で、ホテルとしてのサービスそのものは、「高級ホテル!」というより、テーマパークホテルという印象でした。不便な点もありましたが、ハウステンボスらしい非日常感はしっかり楽しめました!
良かった点や不満な点も含めて、空港からの無料送迎バス、クルーザーチェックイン、客室、3人子連れでの客室、朝食、園内へのアクセス、チェックアウト後の移動まで、実際に泊まって分かったことを紹介します。
最初はホテルアムステルダムを検討していた
実は今回、最初に検討していたのは、ホテルヨーロッパではなくホテルアムステルダムでした。園内にあるので、まだお昼寝する月齢の子がいる我が家には一番便利そうだと思ったからです。また、どちらのホテルも、初日のパスポートを購入すると翌日分のパスポートが宿泊特典として付き、翌日はアーリーパークインを利用できます。

ホテルヨーロッパ宿泊者は9時からハーバーゲートより入場できます。一方、ホテルアムステルダムはパーク内ホテルなので、宿泊者は時間を問わずテーマパークゾーンへ入ることができます(ハーバータウンへの入場は9時から)。そのため、9時のアーリーパークイン開始時点ですでに園内にいて、人気アトラクションへ向かえるのはホテルアムステルダムの強みです。
ところが、予約したのは7月上旬、宿泊日は8月下旬なので、1か月半前くらいでした。その時点ではホテルアムステルダムのお手頃な部屋はほとんど残っておらず、上位のお部屋ばかり。料金を比べてみると、ホテルアムステルダムのいい部屋より、ホテルヨーロッパの普通の部屋の方が安かったので、それなら思い切ってホテルヨーロッパにしよう、とこちらを選びました。
結果として、園内へのアクセスについては特に問題ありませんでした。ホテルヨーロッパから園内に入るハーバーゲートはホテルのすぐ近くで、玄関を出れば左側にもう見えていて、感覚としては徒歩1分もかからないくらいです。ホテルアムステルダムと違って再入場の手続きは必要ですが、QRコードや紙のチケットを再び見せるだけなので、面倒だと感じることはありませんでした。
ホテルアムステルダムとホテルヨーロッパで迷っているなら、園内アクセスだけを理由にアムステルダムを選ばなくても大丈夫そう、というのが実際に泊まった感想です。
アーリーパークインについても、9時ぴったりにハーバーゲートに着いて、この年の夏にオープンしたエヴァンゲリオンのアトラクション「エヴァンゲリオン・ザ・ライド – 8K」へ直行したところ、20分待ちで乗ることができました!また、エヴァに乗らないメンバーは、ミッフィーのグリーティングに行き10分待ちでしたので、2周行きました。ホテルヨーロッパでも十分早く人気アトラクションに並べると感じました。

長崎空港からホテルまで無料送迎バスがある
ホテルヨーロッパを選ぶメリットの一つが、長崎空港からホテルまでの無料送迎バスを利用できることです。ホテルヨーロッパ宿泊者なら追加料金はかかりませんが、事前のWEB予約が必要です。わが家は子ども3人連れに加えて大きな荷物もたくさんあったので、「全部載せられるのかな?」と少し心配していましたが、問題なく載せてもらえました。
私たちが乗った車両は、一般的な観光バスのように車体の下へ荷物を入れるタイプではなく、車内に荷物を置くスペースがありました。また、私たちが乗った車両にはシートベルトがありませんでした。公式サイトによると運行車両は変更される場合があるそうなので、荷物置き場やシートの仕様は毎回同じとは限りません。
バスは高速道路ではなく一般道をゆっくり走ってホテルへ向かいます。その分、車窓から大村湾の景色を眺めながら移動できるのがよかったです。長崎空港からホテルまでは約1時間で、飛行機を降りてすぐテーマパークへ向かうというより、長崎らしい景色を眺めながらのんびり移動する時間になりました。

窓側の席にはUSB Type-Aの充電端子もあり、移動中にスマホやモバイル扇風機を充電できました。もしこの送迎特典がない場合は、空港からハウステンボス直行バス(西肥バス)に乗ると大人一人1,500円、長崎駅から電車(シーサイドライナー)で移動すると大人一人1,730円となるので、宿泊特典として追加料金なしで送迎してもらえるのは結構ありがたいです。
ちなみに、この無料送迎バスはホテルヨーロッパ宿泊者のほか、ホテルアムステルダムの一部客室(ミッフィールームなどの上位客室)の宿泊者も対象ですので、ホテル選びの際には確認した方がよさそうです。
※2026年8月現在、無料送迎バスは利用日の3日前17時までの事前WEB予約制です。先着順で、定員に達すると受付終了となります。また、運行車両や時刻は変更される場合があります。
クルーザーチェックインは期待以上!ただし早めに並んだ方がよさそう
ホテルヨーロッパに泊まるなら、欠かせないのはクルーザーでのチェックイン。15時50分頃に乗り場へ行ったところ、16時の便はすでに満員で、次の16時30分便に並ぶことになりました。案内の方に聞いてみたら、宿泊者全員が揃っていないと列に並べないそうです。
クルーザーは50人ほど乗れるそうですが、家族の代表者だけ先に並んでおくことはできません。子ども連れだと全員を揃えるだけでもひと仕事なので、クルーザーでチェックインしたい場合は少し早めに行った方がよさそうです。ただ、クルージングそのものは期待以上によかったです。
事前に「進行方向の右側の方が景色がいい」と調べていたので、わが家は右側へ。確かに、右側のほうが景色は見やすいのですが、実際に乗ってみた感じでは左側でも十分楽しめるとは思います。ヨーロッパ風の建物や橋、風車、花々の咲く水辺をゆっくり進んでいきます。


クルーザー船内での案内は、情報が色々聞けて良かったです。例えば、ハウステンボスの中には実際に住んでいる人もいるそうで、住宅はオーナーそれぞれのこだわりがあるため、屋根の色なども一つとして同じではないのだとか。老後の暮らしにまで思いを馳せながら、景色を楽しみました。
そして、船内の冷房がしっかり効いていて涼しい。この日は38度近い猛暑だったので、たぶん、がんがん強めに冷房かけないと、すぐ船内に熱がこもっちゃうんでしょうね。涼しい船内で移動できるだけでも、非常に快適でした。
ホテル到着。ここはやっぱり雰囲気がいい
ホテルに着くと、すらっとした外国人スタッフがお出迎え。ホテルヨーロッパの雰囲気によく似合っていて、船を降りた瞬間からちょっとした特別感があります。その後、日本人女性のスタッフが説明に来てくれたのですが、こちらもホテルの世界観にぴったりの制服姿でした。
ただし、この日は38度近い猛暑。制服暑いだろうな…と、少し心配にもなりました。ロビーには、ひまわりを中心に黄色い生花がたっぷり飾られていて、とてもいい香り。チェックインは混むと聞いていましたが、ロビーには椅子がかなり多く、待つ間に座る場所には困りませんでした。
379号室へ。古さはあるけどクラシカルなので気にならない
チェックインが終わると、スタッフの方が荷物を持ちながらお部屋まで案内してくれました。今回泊まったのは379号室です。ホテルが大きいので、部屋によってはロビーからものすごく歩くらしいと事前に調べていましたが、379号室は思ったほど遠くありませんでした。
ドアにはひまわりのリースが飾られていて、こちらは生花ではありませんでしたが、夏らしくてかわいかったです。お部屋は事前に写真で見ていた通りのクラシカルな雰囲気で、設備には全体的に古さがありますが、もともとの内装がクラシカルなので、それほど気になりませんでした。バスルームも新しくはありませんが、使う上では申し分なかったです。部屋の冷房も調整がしっかり効いて快適でした。


空の冷蔵庫+小さな冷凍スペースが子連れにはありがたい
個人的に地味にうれしかったのが冷蔵庫です。中身は空っぽなので、自分たちの飲み物や子どものものを自由に入れられます。しかも右上に、ちょこっと凍らせられるスペースがついているタイプ。私はこのタイプの冷蔵庫が好きです。写真を撮り忘れてしまったのですが、イメージとしては、下記商品のようなタイプです。
夏の子連れ旅行では保冷剤を使うことも多いので、ホテルでまた凍らせられるのは、ありがたいです。製氷機は、1フロアに2か所あるようでした。部屋にあるアイスペールを持って、自分で氷を取りに行きます。
子連れに危険な調度品はなし
部屋に到着して、お転婆な1歳長女がまず興味を示したのは電話。即、電話線を抜きました(笑)。そのほかには長女が触って困るようなものはあまりなく、ひと安心でした。一方、3歳次男は冷蔵庫が入っている扉の開け閉めにハマり、何度かパカパカして遊んでいました。
子連れ5人家族でどうやって寝た?
予約時には、1歳の長女はベビーベッドで寝かせる予定でした。ベビーベッドとベッドガードをお願いしていたと思うのですが、部屋に用意されていたのはベビーベッドだけ。お願いすればベッドガードも持ってきてもらえたとは思いますが、この日は時間がなく、そのままにしました。

しかも最近になって長女自身がベビーベッドを嫌がるようになってしまったので、結果的には使いませんでした。今回の寝方は次の通りです。
- 壁際のベッド:1歳+ママ
- もう1台のベッド+エキストラベッド:3歳+7歳+パパ
ハウステンボス公式ホテルでありがたいのが、小学生の添い寝ができること。予約上はベッド2台のお部屋でも家族5人で泊まることができました。ただ、さすがに5人でベッド2台は窮屈そうなので、今回は子ども1人分の料金を支払って、エキストラベッドの入るトリプルルームにしました。
この日の料金は、ダブルルームが58,600円+小学生の朝食2,500円で合計61,100円。一方、トリプルルームは小学生の朝食込みで75,900円でした。つまり、エキストラベッドを入れてゆったり寝るための差額は14,800円です。ここまで差があると普段ならダブルを選ぶのですが、今回は長旅だったので、ここで疲れるわけにはいかないと思い、トリプルにしました。
※添い寝の対象年齢・料金等は変更される可能性があるため、予約時に最新の条件をご確認ください。
朝食は和食・コース料理・ブッフェの3種類
朝食は、日本料理レストラン・洋食コース料理・ブッフェから選べました。わが家は子ども3人連れなので、好きなものを選びやすいブッフェへ。基本的な朝食メニューはきちんと揃っていますし、長崎らしいものも用意されていて、内容自体に大きな不満はありません。
ただ、正直なところ、前日に泊まった長崎スタジアムシティの朝食がおいしかっただけに、少し見劣りしてしまいました。ホテルヨーロッパの朝食が悪いわけではありませんが、「ホテルヨーロッパだからこそ、これは特別おいしい」と思うものは、私はあまり見つけられませんでした。前日の朝食で期待値が上がりすぎていた部分もあると思います。
朝からスパークリングワイン。でも意外と飲んでいる人がいない
ホテルヨーロッパの朝食で特徴的だったのが、朝からスパークリングワインを飲めること。ワインに合いそうなおしゃれなおつまみも並んでいました。私はノンアルコールのスパークリングワインをいただきましたが、味は普通においしかったです。


ただ、周りを見てみると、意外とワインを飲んでいる人は少数でした。朝からゆったり食事を楽しみたい人はコース料理の方へ行くのかな? それともブッフェを選ぶ人は、さっさと食べてハウステンボスへ遊びに行きたい人が多いのかもしれません。
偏食兄弟でもワインサバは食べられた
わが家の長男と次男はかなりの偏食です。ホテルの朝食ブッフェでは、ごはん+焼き魚があれば、とりあえずなんとかなるのですが、この日は普通の焼き魚ではなく「ワインサバ」なるものしか見当たりませんでした。
私も先に食べてみましたが、アルコール臭や強いワインの味などは特に感じず、子どもたちも普通に食べられたのでよかったです。そして朝食全体を振り返ると、正直「これは特別おいしい!」と思うおかずはあまりありませんでした。一番おいしかったのはアルトバイエルンです。
子連れで一番不便だったのは「売店がないこと」
ホテルヨーロッパに泊まって、一番不便なポイントだと感じたのが、気軽に飲み物や食べ物を買える売店がホテル内にないことです。我が家の次男は牛乳しか飲まないので、牛乳が買える場所が必要なんですよね…。あと、大人も、部屋に戻ってからビールを買いたい人も多いじゃないですか。
しかし、ここのホテル内には、そういうものをサッと買える場所がないのは不便でした。この点では、1階にコンビニやパン屋があるホテルオークラJRハウステンボスは便利そうだなと思いました。
チェックアウトは一瞬。帰りはホテルバスを利用
今回は追加の精算がなかったので、チェックアウトは一瞬でした。帰りは、各ホテルと手荷物預かり所を結ぶバスを利用しました。バスは宿泊時には20~30分ごとに運行していて、待ち場所はホテルの正面玄関前です。
この日は猛暑だったので、外でバスを待つのはかなり暑かったです。事前にフロントで「満員でバスに乗れないことはありますか?」と聞いてみると、「たまにありますが、その場合はどうにかします」というような回答でした。詳しい対応までは聞きませんでしたが、増便などあるのかもしれません。
10時以降ならホテルヨーロッパから満員になる心配は少なそう
実際に10時30分の便に乗ってみると、ホテルヨーロッパから乗ったのは、この日は私たち10人と3人組が1組。10時以降はホテルヨーロッパが最初の停留所ですので、少なくともホテルヨーロッパから乗る分には、満員で乗れない可能性は低そうに感じました。
その後ほかのホテルからもちらほら乗ってきましたが、それでも最後まで3~4席ほど空いていました。後から乗車するホテルでは、混雑時には状況が違うかもしれません。
チェックアウト後の荷物も預かってもらえる
チェックアウト後もハウステンボスで遊ぶ場合は、フロントで荷物を預かってもらえます。また、時間が合えば手荷物預かり所まで荷物を送ってもらうこともできるとのことでした。今回は11時前にはホテルを出る予定だったので、配送サービスは利用せず、そのまま荷物を持ってバスに乗りました。
ホテルヨーロッパは子連れにもおすすめ?実際に泊まった結論
一度泊まってみたかったホテルなので、今回ホテルヨーロッパを選んだことには満足しています。特によかったのは、やっぱりクルーザーチェックインでした。あれは「ホテルまでの移動」というより、一つのアトラクションでした。
ヨーロッパ風の街並みを水上から眺めながらホテルへ向かう時間は、ホテルヨーロッパならでは。ロビーの生花やスタッフの制服、クラシカルな客室も含めて、ハウステンボスの世界観をそのままホテルまで楽しめます。また、子連れで実際に利用してみると、長崎空港からホテルまで無料送迎バスで移動できるのも大きなメリットでした。
ただ、泊まる前の私は、「ホテルヨーロッパ=かなり上質な高級ホテル」という期待をしていました。実際に泊まってみると、ホテルサービスそのものにものすごい特別感があるというより、「ハウステンボスというテーマパークの世界観を楽しむためのホテル」という印象の方が強かったです。一度クルーザーチェックインを体験してみたい人、クラシカルなホテルが好きな人、ハウステンボスの世界観に浸りたい人には、とてもいいホテルだと思います。
今回は、園内への近さと翌日のパークチケットが付くことを考えて、ホテルヨーロッパを選びました。次にハウステンボスへ行くなら、翌日も一日遊ぶなら公式ホテル、翌日は帰るだけなら、コンビニや大浴場もあるホテルオークラJRハウステンボスを便利さ重視で選ぶのもありかなと思っています。
※2026年8月宿泊時の情報です。運行時間や宿泊条件などは変更されることがあるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。


